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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第9章 師走の書状(R18)




「俺は、思ったより、お前に執着してんのかもな…」
政宗が弱々しく呟く。
「うれしぃ」
瑠璃は政宗の掌を取ると、愛おしそうに頬に擦り当てる。
そして、
「もし、政宗が本当にそう思っていて、
でも、心の奥で、私が恥ずかしくて、傷つくかもしれない事を想像し、危惧しているなら、それは心配要りません」
「瑠璃…」

(どうしてそう、強くいようとするんだ…)

そう思い政宗は寂しさを感じる。
しかし、瑠璃の次の言葉はその寂しさを吹き飛ばした。

「これが、私が、政宗を救った女だと。
だから、俺の、政宗の物だと知らしめてやれば良いんです」
瑠璃は政宗を見上げて不敵に笑う。
そして、政宗の頬を両手で挟むと、
「それに、私はそんなに弱くない って前にも言いましたよ。
政宗の為にこの身体を晒すなら、
嬉しく思います」
と言う。
不敵な笑みは、恥ずかしそうにはにかんだ笑みに変わっていて、瞳は優しかった。

(かなわねぇな)

政宗の心配は杞憂であったと思い知らされた。
「私を政宗の物だって自慢して、見せつけて欲しいくらい。
それくらい、私は貴方が好き」
チュッと瑠璃の唇が重ねられる。



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