• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第46章 狂地からの救出




「謝りたい……」
「謝るのではなく、礼を言ってやれ。
ボロ雑巾のようになってまで、守り、
生きて帰ったのだ。
もちろん、今度な」
美弥の頭をポンと撫でる。

瑠璃ならそう言うと思った。
どんな思いを抱えていたとしても、
誰を責めもせず、傷みも見せず、
過ぎ去った事だとして

『謝るのでなく、お礼を言って頂きたいですね』

と、柔麗な笑顔を作って、ちょっと意地悪く
銀鼠色の瞳をクルッと向けて来るだろう。

信長はそう言っている強く美しい瑠璃の笑顔を想像していた。



その日を楽しみにして待つ。




/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp