第46章 狂地からの救出
そんな家康の事は余所に、政宗は続ける。
「…いや…無理矢理ココに突っ込まれりゃ、
痛いことは痛いだろうが……。
男のモノ、突っ込んだくらいで、こんなに切れるか?」
政宗本人は案外 真剣に考えて質問しているのだが、どうも、家康には伝わっていないようで、
「だっ、だからっ!知りませんよ‼︎
つっ、突っ込んだことも、突っ込まれた事も
な、無いんですからねっ」
憤慨して家康の声が裏返っている。
恥ずかしさに、実の所、言わなくていいことまで口走っていた家康。
呆けているのか、考察しているのか、
腕組みをしながら、心ここに有らずの様子で
家康を質問責めにしていた政宗だったが、
「冗談言ってるつもりじゃない。
これ、男のモノ じゃなくて、張型とか、
角のある他の硬い物を入れられたんじゃないかと思う。
でなけりゃ、こんなに傷つくかよ💢」
そう言って、一気に怒りを見せた。
「後で、じっくり問い詰めて同じ事してやるぜ」
政宗の眼がギラリと光った。