• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第46章 狂地からの救出




踏み込んだ廃屋敷の中は格子をつけられ、
牢のように作り直されていた。

刻み香に混ぜていたのだろう、大麻(オオアサ)の臭いの充満した不衛生な部屋に入れられていた女達。
それを見た瞬間、俺は目を覆いたくなった。

(あんなの、戦場の方がマシだ)

と、思ったくらい。

(飼い殺し…)

大麻で狂わされ、奇声を上げる女。
誰彼構わず絡み合い快楽を得る男女。
意思も締まりもない笑を溢し、這う女。

(瑠璃…君もこんな風にしていたの?)

俺の中の瑠璃は、いつだって、
澄まして麗しく、品位があって、強く優しい。
そして、寂しい。

/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp