第46章 狂地からの救出
「……つっ〜……」
下半身の大切な処だけ隠して、
着物を脱がせてみれば、唖然…
茫然として言葉が無かった。
先程、女中達が見るのも辛そうな顔で、
目を伏せて、瑠璃を寝かせていった理由がわかった。
同じ女性として瑠璃の状態は見るに耐え難かったのだ。
あまりにも酷い。
首には絞められた痕。
そこから鎖骨にかけては切り傷と火傷。
いつ 刀を突き立てられたかは判らないが、
肩と腕の関節部の傷には雑菌が入り、
化膿し始め、黄色い汁がジュクジュクしている。
腕 脚には広範囲に渡って丸い焼き痕がついていて、こちらも化膿しかけている箇所がある。
(キセルの火皿を当てられたのか)