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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第46章 狂地からの救出




半開きの口は、心なしか弧を描いているよう。
虚に彷徨う瞳に映るものは何もない。
大麻に麻痺した思考。
もう、随分前に神経中枢が麻痺していて、
苦痛も快楽も判らない。

いっしょくたんで、区別がつかない。

けれど、

自分の身体の上に乗る重さに、
条件反射的に反応し、一瞬だけ、
最後の抵抗のように、瑠璃は、
一度、左手の拳を握り締めた。

チクッ とした痛みを掌に感じて、
瑠璃の神経が正常に繋がる。

「…っ……」

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