第45章 煙に隠れた人探し
「ずっと、お前を腕の中に囲って、
ずっとお前の内にいたい…」
本当に気持ち良さそうに言われ、
膣(なか)がキュゥンと反応し、
奥の疼きが堪えられなくなって、
キスをすれば、
「そう、煽るなよ…ゆっくりしようと思ったのに、抑えられなくなるだろ」
困ったように、笑われる。
チュッ…クチュ…
舌を絡めて深くキスをすれば、
息を奪われる様に激しく絡め返された。
「はぁん……んんぁ…はっ、あっ…ん…」
強く抱きしめ合って、繋がって、
ひとつになってお互いに快楽を貪る。
「ゃ…だぁぁ〜…あ…ん…くっあ"……」
快楽の最中、息が詰まった。
(首…絞め、な…い………)
快楽は一瞬にして痛悪に変わる。
息が出来なくて、声も上げられない…
(息を…さ…せ…て…)
愛しい人の顔は見えないまま、
極上の妄想は最悪の幻覚に変わって
瑠璃は意識を手放した。
幻覚の最後はいつも苦しい涙が溢れる。
闇、瑠璃の心の闇が最高の幻覚を
阻んでいた。