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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第7章 義臣と疑心



「ところでもう一つ」
「まだ何かあるんですか⁉︎」
顔を顰(しか)める。
政宗は、無意識に言いかけた台詞を忘させようとして話題を変える。

「瑠璃は、俺の馬に乗るの渋ってたよな?
何でだ?
俺の馬は乗り心地悪いか?」
朝、一緒に馬に乗ることを拒否しようとした事を追求する。

政宗の顔を下から伺って、
「ぇーっと…居心地が…悪い…かな…」
と答える。
「そりゃ、馬の扱いが下手って事だろ?
俺、乗馬の腕も自身あったんだけどなぁ」
政宗がしょげて見せると

「いぇ、あの、そうじゃないの!
乗心地じゃ…乗心地じゃなくて……」
瑠璃は慌てて否定する。
「じゃなくて?」
政宗の青い瞳が瑠璃を捉えた。
瑠璃は顔をそらして更に渋る。
「瑠璃ー」
「……」
「こーらー。
背けるな、俺は、こっちだろ」
と、政宗は瑠璃の頬を両手で挟むと、
自分の方に向けさせた。


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