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「今年より」「春雨は」「旅人の」

第1章 桜の想い出


「今年より 春知りそむる桜花 散ると言ふことは ならはざらなむ」
『今年から咲く事を覚えた桜の花よ、どうか散るという事は習わないでほしい/紀貫之/古今和歌集』
「春雨は いたくな降りそ桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも」
『春雨よ激しく降らないで。桜の花をまだあまり見ていないのに、散ってしまったら惜しいことです/詠み人知らず/万葉集』
「旅人の 宿りせむ野に霜降らば 我子(あがこ)羽ぐくめ 天の鶴群(たづむら)」
『旅をする人が野宿する野に霜が降りたら、あの子をその羽で守ってあげて。空を飛ぶ鶴達よ/遣唐使の母/万葉集』

注)桜の花言葉が「私を忘れないで」なのはフランスです。
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