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黒猫Punch‼︎ 〜黒尾鉄朗HB企画mini〜

第8章 [う] うちにおいでよ。....R18




埼玉県出身
25歳
フリーター
小さな古本屋のアルバイト
料理が苦手
家事が苦手
身長160cm
靴のサイズ23.0cm


テツくんに出会って約1ヶ月。
彼が知ってる私の事はきっとこれくらい。

それなのに、彼は今までの誰よりも
私に優しく触ってくれる。
キスしてくれる。

もう、男の人なんて関わりたくないと思っていたはずなのにーー。

人生で初めて私を甘やかしてくれたのは、お父さんでもお母さんでも、彼氏でもない。年下のお隣さんだった。


ちゅ、、、ちゅぷ、、、くちゅ、、、

濡れた音が頭の奥で鳴っている。

テツくんがチャンネルを変えたお笑い番組のネタがあまり面白くなかったせいか、目の前の熱に手一杯なせいか、ちっとも気にならない。

そのくらい彼の唇と頬を撫でる掌の感覚に両手放しで溺れていた。時折こちらの様子を伺うように、ちらりと瞼をあげて視線を絡ませる。


「茉莉ちゃん、、好き、、、」


テツくんが熱い吐息と一緒につぶやく私の名前は、何だか自分のものじゃないみたいに、特別に響いた。

私はなんてズルいんだろう。

いろんなものを投げ出して家を飛び出して来たというのに、私は愛されたいという気持ちをみたしたくて、彼の家に頻繁に入り浸った。

テツくんみたいな優しくて、ちゃんとしている人私にはもったいない。そう思う一方で、少しだけ、、、少しだけ、、、と自分を甘やかし、私は彼に溺れていく。


テツくんの長い舌が私の口内を弄る度に唾液が溢れ、ジュルジュルと音を立てて吸われていく。甘いキスに溶かされている間、彼の大きな掌は、私の頬から首筋を通り、服の上から胸をやわやわと触った。だけど、服をたくし上げられ、彼の手が直接私の胸に触れた瞬間ーーー。

私は無意識に彼の手を弾いていた。


「やめて、、、」

「ごめん、、調子に乗った、、、」


あの日々の記憶がフラッシュバックする。



もう離して。
無理やりしないで。
アナタなんか好きじゃない。

お母さん、
ごめんなさい。

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