第7章 [ろ] ロザリオに愛を、薬指に口づけを。....R18
体育館裏に着くと、掴んでいた腕を離す。
「…なんすか。」
「学校まで来ちゃってごめんなさい。でも鉄朗くん、メッセージも呼んでくれないから…」
「だから学校まで来た、と。」
きつい視線で瞳を見ると、茉莉さんは視線を彷徨わせ、落とす。
「ごめん…なさい。」
「で、要件は。」
早く、早く帰って欲しい。
そうでないと俺は、諦めきれなくなってしまう。
あ、とか、えっと、とか呟く茉莉。
目が泳ぐけれど、それでも必死に俺を向く。
「今日、来て欲しくて…」
頭に血がのぼるってこういうことを言うんだな。
自分がなにを考えているのかがわからない。
頭の中は真っ白。
でも確かなことは、目の前にいる茉莉さんを壁に押し付けたこと。
「なあ、なに言ってるか分かってんの、アンタ。」
「てっ鉄朗くん。やめて。」
「そんなにテツヤさんが忘れられねーの?」
「ちがうっ!違うの!」
嗚呼、そうか。
俺は一つの考えを勝手に肯定し、その答えに笑った。
「あーわかった。
茉莉さん、セックスしたいんだ。」
仕事終わりにまっすぐ来たのか、首元の広い細身のニットにいつものロザリオ。
首元に光るロザリオにイラつき強引に引っ張ると、それはプツリと外れ茉莉さんは戸惑いの声を上げる。
「それ、目障り。」
ロザリオを放り投げ、レースのタイトスカートのスリットから手を差し入れ強引にストッキングを脱がせれば、びりりと嫌な音がなる。
何度も俺の名前を呼ぶルージュの唇を塞げば、抵抗するかのように肩をとんとん叩かれた。
下着の上から強引に陰核をなぞれば、すでに湿り気を帯びていることに気づき、唇を離しながら笑う。
「俺とシたかったから来たんでしょ?
下着まで染みてきてますもんね。」
「違…」
下着の隙間から濡れそぼった膣に指を一気に2本差し込めば、茉莉さんは身体をふるりと震わせる。
「ほら、カラダ喜んでるじゃないですか。」
2本の指をバラバラに動かし快感を誘えば、茉莉さんは控えめに喘ぐ。
喘ぎの中に俺の名前がある。
ただそれだけで良かった。