第7章 [ろ] ロザリオに愛を、薬指に口づけを。....R18
俺の好奇心が恋に変わるのは時間の問題だった。
どんなに好きと伝えても、"テツヤさん"が邪魔をして俺の言葉は伝わらない。
俺が抱いても、その瞳には俺じゃなく別の男を写している。
苦しい
でも、つながりが切れるのが嫌だ。
だから俺は月1回、必ず茉莉さんのマンションに通った。
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偶然だけれど、今年の11月の第3土曜日は俺の誕生日。
茉莉さんには伝えていないけれど、年をとる瞬間、茉莉さんの側にいることができる。
我ながら女々しいなとは思う。
でも、一緒にいたい。
だからこそ確実にその日に会える保証が欲しい。
約束を取り付けるため、10月の第3金曜日…10月19日に俺は家に向かった。