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おやすみ、おはよう【makes】
第2章 おはよう
開発のお兄さんの言葉が蘇る。
「セイはまだ試運転中なんだ。最終段階を迎え、今は日常生活を送る中で不具合が出ないか試してる」
店長さんの嗄れた優しげな声も。
「それが終わったら、セイと一緒に暮らしてやってくれないか。その方がセイも幸せだろう」
セイがここに存在するのは、彼らがいたからだ。
優しくて、温かくて、素敵な家族に出逢えたんだね。
よかった…本当に。
ほろほろと涙が零れ落ちる。
「幸せにします」
私の言葉に店長さんは、
「お前さんも幸せになるんだよ」
と低い声で笑った。
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