• テキストサイズ

【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】

第5章 私は何を待っているんだ


急に心臓が高鳴り出す。
そして、明日が……いや、もう日付的には今日か。今日が土曜日で短大が休みである事を思い出した。
そして、今向かっているのは彼女の一人暮らし住まい。
そして、私のビジネスバッグの中には例のアレ。
どうか、手汗まみれになっていませんように。寒がりなのに、とても私の体は火照っていた。

手を繋いだまま、街を抜けた。先ほどの私の言い方だったら、もう手を離しても危険はないのだが……私も彼女も手は繋いだままだった。
彼女……姫が「ここです」と1件のアパートを指差す。10階程の高さがあり、比較的新しいものだった。

「ワンルームですけど、セキュリティしっかりしてて助かってます」

姫は、私の手を握ったまま見上げてくる。

「あの…………ぁ……アヴドゥル……先生……」

「…………何だ?」

ドッドッドッと心臓の鼓動が激しさを増す。どうも、私は彼女のセリフに期待しているらしい。

「ここまで、……ありがとうございました」姫は赤い顔を俯かせた。「また……月曜日、学校で」

「あ、ああ」

姫は、ぺこりと私にお辞儀をするとニコッと微笑んでアパートのロビーへと走り去っていってしまった。
私は思わず「えっ」と声が出てしまった。
何とも情けない声であった。
避妊具の入ったビジネスバッグごと、地面に落とした……。
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp