【JOJO・アヴドゥル夢※R18】先生と一緒に【現パロ】
第4章 何も知らない
「姫さん、1人暮らしで大学にも行ってバイトもして、若いのに頑張り屋さんですよね」
店員はそう言うと、また別の客に呼ばれて「あっ、失礼致します」と頭を下げてそちらの方に行った。
……私は、あの子のことは何も知らない。
資料で年齢くらいは知っているが。
1人暮らしというのも、バイトをしているのも今日、初めて知った。
1人暮らしというのは、結構驚いた……うちの大学は、生徒のほとんどが親元から来ている。
1人暮らしの生徒は極小数なのだ。
「(実家から出ているのか?)」
今度、入学時の履歴書を見てみるか。
……ちらちらと仕事をしている姫が視界に入るが、時折、あの子も私を見ている。その度に心臓が跳ね上がる。
私は、かき消すように無心でポテトを食べた。
……ジョースターさんが来たのは、それから1時間ほど後だった。