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【JOJO,アヴドゥル夢】短編集

第1章 【アヴドゥル】気になってしょうがないんだ……!


モハメド・アヴドゥルには、どうしても気になることがあった。
どうしてそんなに気になるかは、自分でも分からないが、とにかく気になってしょうがなかった。
承太郎に聞いてみたが「てめぇで考えな」とあしらわれた。
花京院に聞いてみたら「ノホホォ」と変な顔で笑われた。
最後にジョセフとポルナレフを呼び止めて聞いてみることにした。

「からずっと避けられている気がするんだが、私はなにかしただろうか?」
「…………はァ?」
ポルナレフが信じられないと言った感じでポカンとする。
「アヴドゥルは鈍感じゃのォ!」
やれやれと肩をすくめるジョセフ。
「ったく羨ましいぜェ……」
「? なぜ羨ましがる……」

ため息をついたアヴドゥルはソファにどかっと座り込んだ。久々に泊まれたホテルのソファは、かなり大きく気持ち良さそうだが、彼の様子からして……そうではなさそうだ。

「おめー占い師だろ? 女性に恋占いしたことなーい?」
と、ポルナレフに聞かれアヴドゥルはすりすりと顎に手を当てる。
「恋占いか。占いの中でもかなり多かったと思うが……それとこれとは関係ないだろう」
ジョセフが小声で「OH,MY,GOD…」と呟き、また肩を竦めた。彼とポルナレフが”アヴドゥルを避ける”の姿を思い出す……。

はポルナレフや花京院、ジョセフ、承太郎とは本当に普通に会話する。おはようからこんにちは、おやすみなさいまで本当に普通にだ。……だが、アヴドゥルに対しては違う。小声で挨拶したり、ぱっと顔を逸らしたり、突然逃げ出したり。
かと思えば、じっと見てたり。
そして目が合えば、また顔を逸らす……。

「私の顔がダメなのか……?」などブツブツと呟くアヴドゥルにジョセフが声をかけた。
「ワシにいい考えがある!!!」



ホテル1階に併設されたオシャレなカフェ。客の少ない午後4時頃。は一番端の大テーブルにちょこんと座っていた。手首の腕時計をちらりと見て「みんな遅いなぁ」呟き、と外のテラス席を眺めている。しばらくそうしていると、テラス席の向こうの通路から、とある男性が歩いてきているのが見えた。

「(あ……アヴドゥルさんだあぁ……!)」
真っ直ぐカフェの入口に向かっているのを見て、彼女は慌てて顔を伏せた。
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