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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


「ねえ、おーちゃん。ここ誰のロッカーかわかる?」

稲葉さんがロッカーに張り付いたまま聞いてきた。

「はい…そこは二宮くんのロッカーです…」

どうして…
どうしてこんなこと…

「ああ~…なるほどなあ…」

張り付いたまま稲葉さんは一人で納得してしまった。

「おーちゃん」
「はい」
「気にすんな」

ええ…?
稲葉さんさんまで武蔵さんと同じこと言う…

「これは俺たちのせいだから、ほんとふたりは気にしないで。ニノちゃんにもそう言っておいて?」

そんなこと言われても。
なんでこんなことされるのか、理由もわからないで納得できるかって…

「あれ…?」

そういえば、ニノまだ来てない…?
いつも俺よりも早く出社してくるのに。

その時、ロッカー室のドアが開いた。

「おまたせ!」

武蔵さんがジャラジャラとキーのついた束を持って入ってきた。

「あ、あの!武蔵さんっ…」

びっくりしたように武蔵さんは足を止めた。

「どうした?」
「二宮くんっ…来てないんです」
「え?」
「来てないんです。いつも俺より早く来るのに!」

ビリっとロッカー室に、緊張が走った。

「雅紀。それで鍵開けて中、確認しておいて」

そういうと武蔵さんは鍵束を稲葉さんに投げた。

「わかった!」




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