第18章 こちら、アラシノ引越センター!
忘年会が終わっても、もう一日仕事がある。
そう。大掃除や社内整理があるんだ。
この日が終わってやっと、仕事納めとなる。
こういうのは、何処の会社も一緒なんだな。
引越屋もこういうことするなんて、バイトで入る前は想像もしたことがなかった。
「うう…頭いてぇ…」
天気が良かったから歩いて出勤しているんだが、頭がずきずきしてちょっと後悔している。
でも自転車のほうがもっと頭に響くか…
昨日は調子に乗って、三次会の西川班長のいきつけのスナックまで行ってしまった。
そこでさらに、ド級に上手い西川班長の歌を聴いてさらに浮かれてしまい、酒を飲みすぎてしまった。
意外なことに、その三次会には二宮くんも来ていて。
余計に浮かれてしまったのかもしれない。
だって、久しぶりに人と仲良くなりたいと思った。
なんだか二宮くんは、仲良くなれそうな気がするんだよな。
俺はどうも天然らしいから、実はしっかりしている人のほうが一緒に居て楽なのかもしれない。
って昨日酔っ払った西川班長が言ってた。
「どうして俺は『天然』で、ニノは『実はしっかりしてる』んだよ…」
ブツブツ言ってたら、後ろからクラクションの音が聴こえた。