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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9


その日は小春日和で。
リビングには窓から太陽の光が入ってきてて、気持ちよかった。

明るいリビングで次回作の絵コンテでも書こうと思っていたけど、体がポカポカしてきて…ついうたた寝をしてしまった。

「智…起きてよお」
「んあ?」

どのくらいそうしていたのか。
気がついたら、和也がもじもじしながら俺の寝てるソファの横に立ってた。

くるくるしたパーマを掛けた和也は、出会った頃の17歳くらいにしか見えない。
もう20歳になったのに、こいつはいつになったら男らしく変化するんだろう。

…もしかしてもう背が伸びないとか…?

「なんだぁ…?相変わらず可愛いのう…」
「うわっ…」

ちょっと怖いことを考えてしまったから、細い和也の腕を引っ張ったら、俺の上に倒れてきた。

「ぐえ」
「急に引っ張るからだろぉ…」

結構な衝撃だった。
まあ、俺が悪い。

「ねえ、翔ちゃんは一緒に暮らさないの?」
「暮らさねえよお…だって、弟と妹まだ小せえんだろ?こんなとこ連れてきたら、コトだろ。コト」

なにがコトなのかわからないが、こんな男と男のいかがわしいものだらけの部屋に、住まわせるわけにはいかないじゃないか。

スタジオ借りれない時は、この部屋で撮影することだってあるんだし…

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