第15章 BOY【M side】EP.8
体…痛い…
喉、ヒリヒリする…
「おら、起きろよ。潤」
足で蹴られたような衝撃で目が覚めた。
「…とっとと起きろって言ってんだよ」
6畳一間の古くて汚い和室。
窓からは昼の光が入ってきてる。
ペラペラのせんべいみたいな布団の中に俺は居る。
布団の傍らに立つ男は、この部屋の主。
汚いすね毛を晒して、ボクサーパンツに白いTシャツ姿で俺のこと、また蹴った。
「痛い…やめてよ…」
「早く準備しろ」
「…お腹へったよ…なんか食べさせて…」
「ああ!?」
いきなり張り倒された。
「てめえ!これから商売だっていうのに、食うのかよ!?スカトロやりてえのか!?」
叫びながら、何度も何度も蹴られた。
「…ごめんなさいっ…やめてっ…」
前髪を掴まれて、引っ張られた。
痛みで顔が上を向く。
「痛いよお…」
泣いてる俺の顔を、舐め回すように見てる。
「…俺はスカトロ嫌いなんだよ…知ってんだろ…?今度俺のチンコに糞つけてみろ…舌ちぎって声出せなくするからな…」
なにがおかしいのか、低い声で笑い出した。
「くくく…舌ちぎって声出せなくしたら、面白味ねえなあ…おまえが助けてくれって泣く声は、最高にゾクゾクすっからなぁ…」
暗い顔で笑う男に、鳥肌が立った。