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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第13章 BOY【N side】EP.6


「よっしゃー。上がってきたぞ~雅紀~」
「わあ。まじで。本物じゃあん…」

智がわきゃわきゃしながらリビングに入ってきた。
俺はキッチンで晩飯作ってたから、忙しくて。

ジューサーに果物と野菜を放り込んで、スイッチオン。
どぎゃーんとすごい音がするから、リビングで一体なにが行われているのか、わからなかった。

スイッチから手を離すと、ジューサーは停止した。

「ニノちゃん」
「うわぁっ…」

すぐ後ろに雅紀が立ってたの、全然気づかなった。

「もお。何度も呼んだのに」
「こんな爆音で気付けるとでも?」
「んふ。おいで。智が呼んでる」
「なに?まだギョウザ…」
「いいから、ちょっとおいで」
「待って。手が…」
「はいはい」

雅紀に乱暴に台ふきんで手を拭かれて。
ぶん殴ってから、手を洗い流して雅紀の服で手を拭いてやった。

「ニノちゃんしどい…」
「先にしどいことしたの雅紀だからね?」
「なあんで~…」

ぶちぶち言ってるのを無視して、リビングに行った。

「あ、和也。ほら、見てみろよ」

智がローテーブルの上に広げてるの。
制服だった。

「これ…」
「そう。おまえの高校の。注文してたの、やっと来たわ」

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