第11章 BOY【S side】EP.4

「も、あっ…こんな…」
「ん…？」

俺の方に身体を倒して、ぎゅっと身体を抱きしめてくれる…
腰の動きは止まらない。

汗をかいた皮膚が、ぴったりと合わさって。
いつもなら気持ち悪いって思うのに、嬉しくて気持ちよくて。

激しく突き上げられながら、松本さんの広い背中に腕を回した。
汗まみれの背中を手のひらで感じて、身体の奥がカアっと熱くなった。

「こんな…セックス…したことない…」

涙がボロボロボロボロ…止まらない。

「こんな嬉しいセックス…初めて…」
「…翔っ…」

松本さんの動きが一層激しくなって。
お腹、突き破られるかと思うくらい、突き上げられて。

飛び散る汗が俺の身体や顔に降り注いで。
嬉しくて、嬉しくて。

「もう…俺っ…」

アソコを握ってもいないのに。

「イッちゃうっ…松本さんっ…」
「ああ…翔っ…一緒にっ…」
「うんっ…ああああっ…」

中だけで、イクの…初めてだった。

「松本さんっ…気持ちいいっ…」

お腹から背中から、ぞわぞわが登って。
我慢できずに、射精した。

「あっ…ああっ…翔っ…」

松本さんの吐息混じりの声…
ああ…
俺、松本さんを気持ちよくすることが…

できたんだね…