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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第11章 BOY【S side】EP.4


熱い塊が、俺を突き刺す。
ぬるりと俺の中を掻き分けるように登ってくる。

「ヤバ…翔っ…」
「松本さんっ…」
「ああ…気持ちいい…」

ずぶりと根本まで俺の中に入ると、身体を倒して俺のこと抱きしめてくれた。

「ダメだ…すぐイキそう…」
「いいよ…?気持ちよくなって…?」

俺で気持ちよくなってくれるなんて、嬉しくて…

「熱い…翔…」

じっと俺のこと抱きしめたまま、松本さんの腰は動かなくて。
もどかしくて、少し腰を動かした。

「っ…翔っ…」
「松本さん…」

切羽詰った声が、快感を教えてくれる。
嬉しくなって、腰の動きを大きくした。

「だめだって…すぐ…」
「だって…気持ちよくなってほしい…」

こんな俺を…
大事に抱いてくれる人、初めてだから…

嬉しくて。

身体の中に、松本さんの熱があることが…
泣けるほど嬉しい。

ボロボロと勝手に涙が出てくるのを止められなかった。

「翔…」

松本さんが顔を上げて、俺の目を覗き込んだ。

「泣かないで…」

驚いた顔のあとに、悲しそうな顔。

「違う…悲しいんじゃないんだ…嬉しい…松本さん…」

金で買われた関係だけど…
ほんの一時の刹那な関係だけど…

ひとつになれたことが、嬉しい。

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