第10章 もっと♡にゃんこわんこ
「ふにゃぁぁぁぁ~…」
「ふふ…でっかいおくちね。さとし…」
「にゃむぃ…」
ぽかぽかあったかくなってきた。
翔のおうちの小さいお庭に出る窓はおひさまがいっぱい入ってくる。
レースカーテンが引いてある内側で、かずとふたりでおひるねしてる。
「かずぅ…ごろんしてもいい?」
「いいよ?」
ぼくがねんねしてたら、かずも必ず隣に来てごろんてするんだ。
今は香箱で座ってたけど、もうのびーってしたくなった。
「うにゃぁ~」
ちょっとかずのからだを押すようにてとあしを伸ばして、のびーってした。
そしたら、かずも真似してごろんって横になった。
「くぅぅ~ん…」
くんくんって言いながら、あしとてを伸ばしてぼくのこと押してきた。
「にゃっ」
「くぅん?」
ぼくも負けずにかずのお腹とむねをてとあしで押した。
「きゅぅ…」
「にゃ…」
しばらくそうやって押しあいっこをしてたけど、ぽかぽかのおひさまがぼくたちをあったかくするから…
「にゃ…む…」
「くぅ…ん…」
かずとぼくは、あしとてをお互いのからだにのせあいっこして、抱っこしてそのままお昼寝した。
「かずぅ…しゅきだよ…」
「さとし…僕もすきだよ…」