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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


潤に覆いかぶさってるニノがふふっと笑った。

「俺も、潤が欲しいな…」

可愛らしく言うと、智と雅紀を見上げた。

それを見た、ベッドの向こう側に居たふたりが転がってきて、潤の顔を覗き込んだ。
またベッドがゆらゆら揺れた。

「俺も、潤くんが欲しいよ…」

雅紀が優しく優しく、潤に囁きかける。

「俺もだよ。潤は…?」

智が少しオスの顔して、潤を見下ろした。

「俺…?」

また全員の顔を見渡して。
それからゆっくりと、小さく頷いた。

「…欲しい…みんな、欲しい…」

ニノが顔を上げて、俺と目を合わせた。
智と雅紀も俺を見た。

「んじゃ…決定」

全員、ニタリと笑った。

「これから…全員で、おまえのこと可愛がってやるよ」

ぶるりと潤が震えて。

「嬉しい…」

小さな小さな声で呟くと、可憐に笑った。

可愛い
可愛いは正義だ

そんな潤の体を、ニノがぎゅうっと抱きしめた。

「んじゃ…続きねっ…」
「あっ!ニノ、ズルい!今度は俺だろ!?」

智がぐいぐいとニノの肩を押してる。
おお…なんか偉い男らしい。

「無理だって!俺もう元気だから、俺だろ!?」

雅紀は智の肩をぐいぐい押してる。

「んだあ!うっさい!そっちでふたりでヤッてればいいだろ!?この天然コンビ!」
「なっ…なにそれ?!」

戸惑った潤が、そっと俺を見上げた。

ふっと笑ったその顔は…
さっきまでの可憐な笑みではなく。

愛される喜びと自信に満ちた、ネコの顔だった。

「ふ…愛してやんよ。潤」
「うん…愛して…翔」


永遠に…
俺ら4人で可愛がってやるからな








愛してるよ♡




【END】
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