第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─
俺も、智のネルシャツの上にどかりと座り込むと、今から始まるショーを眺めるため手早くゴムを外してゴミ箱に捨てた。
「ひゃっ…あっ…かずっ…なりっ…」
潤の声が聞こえて振り向いたら、もうずっぽり入ってる。
「す…げ、すげえ…」
雅紀がごくりと唾を飲み込んだ。
「あぁ…これ、ヤバいわ…潤…」
ニノが艶のあるオスの声で呟いた。
「堪んない……」
ため息交じりに、一層色っぽい声。
俺も思わずごくりと唾を飲み込んだ。
こんなニノ…初めて見る。
真っ白な肌で、顔だって女みたいだし。
喘いでる声だって、ちょっとハスキーな女みたいだし。
自分でも自分が可愛いってわかってる。
そんなニノがこんなにオスになるなんて…
「智も見たいな…」
なんて呟いたら、雅紀がぐわっと起き上がった。
「…翔ちゃんも見たい…?」
「見たいだろ…ニノがこんな変わるなら、智どうなるんだろうな…」
「俺も見たい…」
雅紀がニタリと笑った。
「翔ちゃん…夜は長いもんね?」
「…ったりめーだろ…」
今は、潤の下で蕩けてる智のオスの姿…
じっくり見てやろうじゃねえか。
ふたりで目を合わせると、ニヤリと笑った。