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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第1章 仄暗い奈落の底から -sequel -


「智っ…」

押さえつけるように暴れる俺に覆いかぶさると、智は強引に俺の中に入ってきた。

「あっ…ああ…」

なんにもつけてないから、引っかかって痛い。
痛いのに、脳が悦んでて。

痛いくらい、俺のアソコは張り詰めてて、射精したくてたまらなかった。


求められてる
智に、求められてるのが嬉しかった

愛されてるんだって、わかるから


痛みも何もかも、智から貰うもの全てが甘美な麻薬


カウンターの端を掴んでないと、足から力が抜けそうなほど感じていた

もしも…翔ちゃんがこれを、望んでいたとしたら…




一緒に、快楽の奈落の底に…堕ちてくれる…?




「和也…」
「ん…?」

嵐のようなセックスが終わると、俺たちはカウンターに折り重なったまま、突っ伏した。

こんなに感じて乱れたこと、ない。

服も殆ど着たまま、昼間は子どもたちが集うこんな場所で…
俺たちは淫らに、翔ちゃんを想って果てた。

背徳感で、頭がおかしくなるほど気持ちよかった。

「愛してる…」
「うん…俺も…」

カウンターに突っ伏したまま、智は俺の手を握った。

「…奪おう…」

ああ…
智…

決意を込めた、硬い声

「うん…わかった…」

握られた手の指を絡めて、誘惑するように智を見上げた。

「ねえ、もっと…欲しい…」
「うん…」




見上げた智の目は、仄暗かった───




手に入れよう


俺たちの翔ちゃんを、この手に…


奈落の底に引きずり落として、快楽で雁字搦めにして…


逃さない


逃してなんか、やらない







【END】
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