第3章 デートをしよう
「はぁ…はぁ…シヴァ様っ」
「ユーリ…今日も可愛かったぞ」
繋がったまま抱きしめられ、ユーリは嬉しくなる
シヴァはほぼ毎日ユーリを可愛いと言ってくれた
それだけで幸せである
「シヴァ様…好きです」
自分を抱き締めるシヴァを見上げれば、わずかに驚いたように瞳が見開かれる
「ユーリ…」
「好きです。愛しています…だから、もう、シヴァ様がいないと生きていけません…」
重い告白になってしまったが、それだけシヴァを好きだという気持ちが伝わればいい
そう思ってシヴァを見つめていると、何故かシヴァは小さくため息を吐く
「シヴァ様…」
この気持ちは受け入れてもらえないのかと不安が募る
だが、どうやら違ったようで…
「ユーリ、もうわかっているだろ。俺はお前が男だろうと女だろうと構わない。お前自身に惚れている」
「シヴァ様っ…」
「だが、お前は違うはずだ。女になった時だけ俺を好いていてくれてるんだろ」
そう言われて初めて女になった日の事を思い出す
あの日の言葉をシヴァはしっかり覚えていたのだ
「だからユーリ。俺とお前の惚れてるは少し違う」
「ち、ちがくないです!」
遮るようにユーリは首を横に振っていた