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僕は女の子になりたい【R18】

第8章 これからの二人









それから三年後―――



シヴァとユーリは城の近くに居を構えていた

貴族の住宅が並ぶ中にそれはあり、とても大きい邸だった

当初、ユーリはこんなに大きい家で無くていいと言ったのだが、シヴァはすぐに大家族になるからと言って今の状態になっていた

しかし、今となってはシヴァの言ったとおりである

邸からは可愛らしい男の子の声が聞こえた

そしてそれを追いかける女の子の声


侍女たちに見守られながら二人は元気いっぱいに走り回っている

もちろん、シヴァとユーリもそんな可愛い我が子を二階から見下ろしていた


「ふふっ。なんだか元気すぎね」

「子供なんてあんなものだろ。あと数年したら走り回ることすら許されなくなる」


貴族とは面倒だとシヴァが呟く


「でも、きっとあの子も騎士になりたいって言い出しますよ。そしたらシヴァ様みたいに思いっきり剣を振り回せます」

「そうか…それならストレスの捌け口があっていいが」

「…シヴァ様は貴族でいることにストレスを感じてたんですか」


ユーリは驚いたように目を見開く

昔はあまり喜怒哀楽を見せてくれなかった記憶しかない


「最初はな。だが、お前を引き取る余裕があって、家には何度も感謝したさ」

「シヴァ様…」


そっと唇が重なり、何度も角度を変える


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