第5章 結婚式の夜
***
それからも二人の熱い夜は続いていた
「はぁぁん!ひゃぁぁん!!!」
「くっ…!」
ドピュッと何度目かの欲を吐き出すと、マントは既にぐしゃぐしゃになっている事に気づく
お互いに呼吸を整えるとキスをして、周囲の気配に集中した
「どうやら人は大分減っているようだな」
以外そうな声を出したシヴァに、ユーリはぐったりとしながらも苦笑する
「くすっ。それはそうですよ。ご主人様…シヴァ様程、体力のある方が他にいるとは思えません」
「そういうものか」
ユーリもそうだが、シヴァだって何回達したかわからない
体力もそうだが、吐き出す欲が切れる方が先だろう
「どうしたい、ユーリ。このまま続けるか、部屋に戻るかだ」
「シヴァ様…」
繋がったまま抱きしめられ、ユーリはシヴァの舌を舐める
絡まった舌はすぐに熱を取り戻していた
「ここで続けるのがご希望か」
「あん…シヴァ様…。待ってください。もう月が傾いています…」
そう言って空を見上げる
高い位置にあった満月は沈みかけていた
このまま続けると、そのうち見回りの人が来てしまいそうだ
「続きは…その…部屋でもいいでしょうか…」
「あぁ。もちろんだ」
ちゅっとキスをすると、二人はベタベタの体で服を身につける
そして部屋に着いてシャワーを浴びると、日が昇るまで交わるのだった――