第6章 別にモテる訳ではない。【求婚篇】
沖田「なに、びっくりしてんでィ」
いや、急に沖田隊長が腕ひっぱって来たからでしょ。
そう反論したかった。
だけど、なぜか反論出来なかった。
沖田隊長の顔がとてつもなく怖かった。
ずっと、
今まで
何回も
沖田隊長を見てきたけど
こんな顔初めてだ。
雄心「まぁ、俺は諦めないよずっと好きだもん。歩美もお仕事で大変だし、俺は帰るね。」
『ちょ、ゆーくん……』
雄心「じゃね~」
ゆーくんはさっさと去っていった。
残された私達。
もちろん気まずい沈黙が続く。
土方「…」
沖田「…」
『……』
こ、これは気まずい。
なんかふたりとも怒ってるし!?
あばばばばば…
真っ先に口を開いたのは沖田隊長だった。
沖田「とりあえず、土方しね」
土方「何でだよ!?」
その数秒後バズーカの音が聞こえたのも言うまでもない。
山崎「副長~!!!!!!!」
かなり焦った山崎さんの声が聞こえる。
土方「…どうした。」
大ごとなのか、誰もが察した。
沖田隊長もバズーカをおろして私の頭に腕をのせる。
いや、腕置きじゃないんですけど。
それを言ったら真剣な話がぶち壊しになるので黙って置いた。
山崎「今回の攘夷志士の騒動がただものではないと判断されましたっ!!現在隊士12名死亡の確認です!」
『12名!?!』
山崎「…はい、その攘夷志士のなかに頭三つ分ぐらい違う優れたものがいるようです。」
土方「今まではそんなものはあまりいなかったぜ…?」
山崎「…はい、突然です。」
沖田「10番隊の奴らでも剣法の技術はちゃんと人一倍あるはずだぜぃ?そんなやつらも倒せたと言うのかぃ?」
山崎「そうです……。しかも他の一般人も巻き込んでいます。」
『嘘でしょ…、一体誰なの…?』
土方「そいつはもう始末しないといけねぇな。」
土方さんが刀を持った。
土方さんの目はやる気だった。
私も活動すっか。
私も刀を持った。
腰に拳銃をセットして。