第4章 夜はほんとに危ないから。
『お、お、沖田隊長!?』
沖田「…恋ってやつ、分からねぇんだろィ?」
そう言ってジリジリ…と沖田隊長はこっちに来る。
私は後退りをする。
沖田「逃げたって無駄でィ」
い、いや…逃げてない……け、ど……。
せまってくる沖田隊長の顔と声が怖い。
『な、なにを…』
沖田「恋ってやつは……」
沖田隊長は私の頬に触れる。
『た、た、隊長!?』
ガクッ
『…え?』
目の前から一瞬で沖田隊長が消える。
下を見ると沖田隊長が足を抱えて座っていた。
『…沖田隊長、どうしたんですか。』
沖田「…いてぇ、足つったんでさァ」
沖田隊長は足を抱える。
『ぷっ…』
沖田「な、なに笑ってる!」
『あはは!ごめんなさい!沖田隊長にも可愛いところがあったんだなって(笑)』
沖田隊長は恥ずかしそうに顔を赤らめる。
それもまたかわいくてしょうがない。
沖田「足治ったとき、覚えてろ。」
沖田隊長は今は動けない。
だから、どんだけからかっても殺されない!
きたこれ!
完全勝利ってやつぅぅぅ!
『いやぁ、沖田隊長がこの雰囲気で足つるなんて、あはは!!!』
沖田「~っ!いてぇお前、後でまじで覚えてろ。」
『あはは!その足じゃなんにも出来ない見たいですね!』
私がさんざんからかってると、
沖田「お前…いいかげんにしろィ!」
沖田隊長が立ち上がった!?
う、うそぉ!?
まだあんまり時間経ってないのに!?
『な、なんで立ち上がれる…んです…か……』
沖田「治ったんでィ!サァ、華時、覚悟は出来てるよな?」
な、治るのは、早すぎぃぃぃいいいい!?
『ちょ、ちょっと待って下さい、沖田隊長、話し合いましょう!ね?ね?』
沖田「話し合いも何もねェ、お前…今まで俺に言ったこと…覚えてるよなァ?」
沖田隊長が黒い笑みでこっちをみる。
『は、話し合い…話し合いを……うぎゃぁぁぁぁあ!!』