第2章 姉のブラック本丸へ
しばらく歩いているとドロドロとした池を見つけた。
他の所よりも邪気が濃い…
何か嫌な予感がした。
(なぜこんなに邪気が濃いのか…まずはこの邪気の元を見つけないと…)
池に近付いたとき、一瞬 『バチッ』と微力ながら電気が走ったような気がした
こん「あぁ…美羽様ぁ!こんのすけはそこには近付けませぬ…強力な結界がその結界よりも強い霊力のものしか通れないようにしているのです…申し訳御座いません、わたくしめの力が足りず…」
私「わかりました…ではこんのすけはここにいてください」
意識して見ると結界が見えた。
恐らく前任である姉が作ったのだろう。
私より格段に低いと言ってもやはり血筋…
普通の人よりは霊力があったのだろう、
なぜ姉がこんなにも強固な結界を作ったのか、いくら霊力が普通より上といえどもたかがしれている。
これほどまでの結界は相当霊力を必要としたはずだ
考えられる可能性は…
何かがあったときに逃げる為のもの…
もしくは…何かを閉じ込めておく為…
(逃げるのであれば姉の性格上こんなところに逃げない、もっと綺麗なところを選ぶだろう…刀剣男子様達を逃がすため…あの姉のことだそんなことは考えないだろう
とすれば考えられるのは…恐らく後者…閉じ込める…姉はいったい何を閉じ込めようとしていたのだろう…)
恐る恐る池を覗き込む。
池はドロドロと藻だらけな上さらに邪気まみれだった
藻に隠れて下は見えない
と、反対側に錆びたような何かを見つけた、
反対側に周りそれをよく見てみる
(これは…少し錆びてるけど…刀の…柄?…どうしてこんなところに刀が?)
頭の中を嫌な予感が走る。
思い切って池に手を入れその刀と思しきものを慎重に取り出す…
私「こんのすけ!刀が池に入っていたわ!少し錆びてる、ヒビも入ってるわ!
…もしかしてこの刀って刀剣男子様?…」
こん「美羽様!それはおそらく刀剣男子様です!
そして今非常に危険な状態です!無闇に触っては、壊れてしまうでしょう…」
私「こわ…れ…!ダメよ!絶対にダメ、こんのすけ!どうにかして治す方法はないの?」
こん「はっ!そうです、手入れです!手入れをしましょう…しかし…本来なら資源で治すのですが…今ここには…」
私「それ以外の手入れの方法はないの?」