第4章 短刀救出大作戦!
すると薬研様が全員を見回しながら口を開いた
薬研「ん、もちろんだ。これから説明する、
まず…主…前の審神者だが、俺たちが池にいた間に刀剣に殺されたらしい。」
その言葉にみんなざわざわしていた。
蛍「ふん、あんなの殺されて当然だよ。あれは人じゃない。中途半端に霊力が強くて逆らえなかったけど、国行を脅して犯させたり。しまいには池に閉じ込めるし」
乱「そうだよ!いち兄や他の刀剣たちにまで脅して…ボクらを守るためにいう事を聞かざるをえないようにして、」
薬研「お前ら、落ち着け!続き話すぞ、と言ってもこの話は俺っちは詳しく知らない…
いち兄…知ってるんだろ?教えてくれないか?」
薬研様はそう言って一期一振様を見つめた
一期「っ……、やっぱり薬研にはばれてましたか…あまりこの話はしたくないのですが…」
そういうと一期一振様は全員に目を向け、最後に私をじっと見た
私はこくりと頷いた
一期「では…お話しましょう…といってもどこから話せば良いのか、という感じですが…
短刀が池に閉じ込められた後…残された刀剣で短刀をどうやって助け出そうか審神者の目を盗み話し合っていたのです。
ですが我々は「短刀に近づくな」という言霊を使われていたので あの池にすら近寄れませんでした、結界もありましたしね…
そこで審神者がいなくなれば言霊は切れ結界も壊れるのではないか…と考えたのです。」
と、そこで乱様が口を挟んだ
乱「あれ?でもあの審神者の言霊で『私に刃を向けるな、毒を仕込むな、首を絞めるな』ってのがなかった?
どうやって殺したわけ?まさか、言霊に逆らえるわけないし」
一期「ああ、そこはですね、上手く言霊に含まれないのを使いまして…縫い物に使う針や尖ったものをあらかじめ用意し、夜迦の後で眠っている審神者を一気にみんなで刺しては抜いてをして…特に太い血管を狙いまして…」
その姿を想像すると気持ち悪さが襲ってくる…寒気がする。頭がいたい…
すると薬研様が隣にきて話しかけてきた
薬研「大丈夫か、大将?俺っちも思ってたより凄い殺し方でびっくりした。大将、体調悪くなったらすぐ言えよ?あんま無理すんじゃねぇぞ…」
そう耳元で心地良い声で言ったあと頭をぽんぽんとして元の位置に戻って行った
(な、な、なんなの!?あの頭ぽんぽん…心臓に悪いわ…)