第4章 短刀救出大作戦!
一期一振様は指差された短刀の所へ駆け寄ると、今まで抑えていた涙をポロポロと流した
一期「よかった…良かった…」
すると今度は私の方に勢いよく振り返り…
一期「先程は本当に申し訳ありませんでした。弟を助けてくださって…それなのに…私は…」
一期一振様はそう謝ると私の様子を伺っていた
私「いえ、私は私のやらなければならないことをしただけです!それに、初めて会った人である姉に嫌な思いをさせられて人を警戒するのは当然です!
むしろ…私こそ謝らなければならないのです…。申し訳ありませんでした。」
そう言って私は地面に膝をついて謝った。精一杯の誠意をこめて。
すると薬研様と一期一振様がギョッとしたようにこちらを見ていた
薬研「大将。顔を上げてくれ。確かに俺達は前の審神者…大将の姉さんに酷いことをされた…でもそれについて大将が謝るのは御門違いってもんだ。」
一期「そ、そうですよ…薬研の言う通り、貴女は悪くありません。確かに、前任の身内と知り嫌悪感を抱きはしましたが、今はむしろありがたいくらいです。」
私「いえ…私が、謝らないときがすまないんです!罪を償うのは唯の自己満足かもしれません…それでも…罪を償わせては…頂けませんか?」
薬研「あー、もう、わかった、分かったから…そんなに泣きそうな顔で言わないでくれよ…な?」
そういうな否や私を抱きしめて耳元で囁いた
薬研「ま、泣きたくなったら…俺っちが慰めてやるよ…たぁいしょ♡」
(//////なんでこんなにませてるの!やっぱり姉のせいなの?!こんなショ タ に…)
薬研「あ、そうだ、仲直り(?)も済んだことだし…これからどうするんだ?大将?」
私「うーん…そうね…
あっ!そこの短刀って人の形に出来ないのかしら?」
一期「顕現することによって人の形に出来ますが…」
私「顕現…どうやって顕現すれば良いのかしら…。
あっ!こういう時のこんのすけじゃない!
あれ?…こんのすけは…?」
キョロキョロと辺りを見回すがこんのすけの姿はない
前までこんのすけがいた所を見るとメモが風で飛ばされないように石の下に置かれていた。
それを見て私は唖然とした…流石の薬研様と一期一振様も苦笑していた