第4章 短刀救出大作戦!
一期一振様との沈黙が暫くすると、刀を首から遠ざけてくださった…
何をしに来たと聞かれたので正直に答えることにした。
私「…私は、姉の罪を償うため…刀剣男子様を幸せにするために来ました。
ここの前審神者は…私の姉です。」
そう言った瞬間一期一振様から憎しみや殺意など、負の感情…邪気が溢れ出してきた
『ヤバい…』直感でそう感じた。このまま邪気が溢れ続ければ…堕ちてしまうかもしれない。
私は考える間も無く体が動いていた。
後ろを振り向くと王子様感が凄い水色(?)の髪の男の人がいた。その姿から邪気があふれているのを捉えるとその人を抱きしめた…
すると溢れ出ていた邪気が収まってきた…
しばらくぼーっとしていた一期一振様が今の状態に気づいたかのように顔を上げ、私からすぐさま距離をとった
(そこまで嫌われているなんて…仕方ないことだけれど、やっぱり悲しいわね…)
すると、誰かがこちらに走ってくるのが見えた
薬研様だ…ただし先ほどの衣装ではなく、
薄い黒っぽい襟付きのシャツに黒いネクタイ…そして…白衣!メガネ!
私はその姿を見て幸福感を感じていた…
(これほどまでに黒髪、メガネ、白衣、が似合う人がこの世にいるかしら!すばらしいわ!此処は天国なのですか!?この様な方を閉じ込め、酷い扱いをしていたなんて姉は一体何を考えていたのかしら!…)
薬研「大将、無事か?強い邪気を感じて急いで来たんだが…。いち兄…」
そう言うと大体のことを察したのか暫く一期一振様を見つめていた。
(薬研様の言っていたいち兄とは一期一振様の事だったのね…)
一期一振様の方を見ると無事な姿の薬研様に会えたことに目が潤んでいた。
一期「薬研…久しぶりだね。良かった…折れていなくて…本当に、良かった…」
薬研「いち兄…ごめん…俺が不甲斐ないばっかりに、他の兄弟も、守ってやれなかった。いち兄も助けられなかった…」
ふと薬研様を見ると肩がプルプルと震えていた。
一期「ところで薬研、どうして人の姿に顕現されているんだい?それに傷は…他の人から聞いたときは折れる寸前だと言われていたのに…それに他の弟達は…」
薬研「あぁ…俺っちはそこに居る大将に池に閉じ込められていたところを引き上げられてな、手入れをしてもらって気付いたらこの体だったんだ。他の兄弟は其処だ」
と短刀を指差した