第4章 短刀救出大作戦!
?「なっ…真名!?…分かりました、わたしの名前は一期一振です。まず…あなたは何をしに来たのですか?」
ーー 一期一振sideーー
本丸の中に何者かが入ってきた、私はすぐに気配を感じて三日月様の元へ報告行った…
戻ってくると女は、私の弟達が閉じ込められていた池に近寄り何かをしていた…
(はっ…まさか弟達に何か…くっ…ここからではよく見えないな…)
すると、池の方からバシャバシャの水の音が聞こえてきた、
よく見てみると、なぜか人の形に顕現された弟の薬研が池の中にいるではないか、
私は刀に手をかけたが冷静になり考えた
私がこのまま行ってもあの女(前任)のように薬研が捕らわれ脅しの材料となるだけ…もう少し様子を見てみるか
そう考え、もう一度池の方を見ると薬研が水から出てきていた。
遠くて何を話しているかは分からないが、少しすると薬研が本丸の方にかけて行った。
これ幸いと、私は女の元へ行き背後から刀を首筋に当てた。
女は驚きと恐怖からかカタカタと震えていた
女(美羽)「えと…あ、あの…」
私「動かないでくださいね、動いたら切りますよ」
わたしがそう言うと女は口をつぐみカタカタと震えるだけだった…
しばらく経ち女はゆっくりと口を開いた
女(美羽)「分かりました…では名前を教えていただけませんか?わたしの名前は美羽です。」
出来るだけ平静を装っているつもりなのか静かにそういった…
真名…それを知っているのか知らないのか、
私達神は顔と真名を知っているだけで神隠しができる
女が真名を言ったことに驚きを隠せなかった。
そして言ってしまった…私の名前を
霊力のあるものは前の審神者のように名前を知っているものを言霊で縛ることができるのだ…
みたところ、この女の霊力、神力は量も質も他のものとは比べものにならない
それにこの女の霊力は美しい、澄んでいる…穢れがないのだ…
普通の人間なら、いくら悪いことなどしていなくてもある程度の穢れがたまる
すぐに切るつもりだったのだがこの澄んだ霊力に驚き
何をしていたのか聞いてからでも良いだろう、と
何故だか心が安らいだ
一期一振side
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