第4章 短刀救出大作戦!
私「申し訳御座いません!私…いくら手入れとはいえ…取り返しのつかないことを…どうか…お命だけは…それ以外のことならなんでもいたします!」
突然謝り始めた私に薬研様はポカーンとしていた
薬研「いや、大丈夫だ…仕方なかったんだから。むしろ悪かったな口づけさせて…。
と、取り敢えず治ったみたいだからまた刀を取ってくるな、」
そう言うと薬研様は再び池に入りしばらくしてあがってくると、3振りの刀を手にしていた。
そして先ほどと同じように手入れをする。
これを繰り返し、合計で9振りの短刀を救出した。
薬研様がまた池に入り、今度は大きな刀…大太刀を抱えてきた。
薬研「この一振りで終わりだと思う、頑張れ、大将!」
私「え、えと、閉じ込められていたのは短刀だけなのでは??この刀は大太刀の様に見えますが…」
薬研「んー…短刀と言ったが、正しくは幼い見た目の奴が閉じ込められていたんだ、俺っちもうろ覚えだが、大太刀で幼い見た目の奴がいたはずだ…」
私「なるほど…そうでしたか…では手入れをしますね、」
そう言ってまた柄に口付けた、短刀のときより沢山霊力を使っているような気がする…
(流石の私でもこれだけ連続して手入れすれば疲れが出てくるみたいね…)
そうこうしているうちに大太刀の手入れが終わった。
薬研「おつかれ、大将俺っちは一旦着替えてくるな、とはいえ服があるか分からないから、時間がかかるかもしれないが。くれぐれも気を付けてくれ、」
そう言って薬研は本丸の中へかけて行った
さて…どうしようか、と考えていると…
何かの気配を感じた…
後ろを向こうとしたが…その前に
首元に冷たい感覚が走った…
私「えと…あ、あの…」
私は驚きと恐怖でカタカタと震えてしまった
?「動かないでくださいね、動いたら切りますよ」
優しい言い方からは想像もできない言葉と冷たい声に私は何もできなくなってしまった…
(念のためにとこんのすけに言われて結界をはっていたのに手入れに邪魔だと外してしまったのが…あだとなってしまったみたい…)
今私にできることはこの人と話をすること。
私「分かりました…では名前を教えていただけませんか?私の名前は美羽です。」
薬研様が来るまで、時間稼ぎをしなければ…そして落ち着いた状況で話し合わなければ…