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猫と梟と私のお話【HQ R18】
第1章 始まりは突然に
「なんで……?」
「いや……お前から、アイツの匂いがするから……」
「えっ???」
私も嗅いでみるが、自分ではどうにも分からない。
「全然しないよ?」
先程の事を思い出してみるが、別にクロに言うほどの事ではない……そう思っていた。
「いや、アイツの匂いが付いてる……」
「でも、別になんにも……」
「ちょっと付き合え」
「クロっ! 私、戻らないと……」
「……」
腕を掴まれ、半ば強引に近くの空き部屋へ連れ込まれた。
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