第6章 デートのお相手は?
審神者『まんばちゃんはそこで座って待っててくれる?一期はここに座って』
審神者部屋に着くと山姥切を部屋の隅に待たせ、審神者は一期を部屋の真ん中に座らせた
審神者『乱ちゃん・・・帰ってきて・・・』
床の間に安置してあった乱の本体を手に取ると、唇を寄せ霊力を込めた
桜吹雪が部屋中に舞散り、乱が顕現した
乱「・・・ただいま、主さん。心配かけて、ゴメンね」
審神者『おかえりなさい、乱ちゃん・・・身体は?何処か痛い所とかない?』
乱「もう、主さんったら。そんなに心配しなくてももう大丈夫だよ・・・本当に、大丈夫・・・ボクは主さんの短刀だよ?これからは主さんのことを護るよ」
過保護に心配する審神者に苦笑いした乱はその身体をぎゅっと抱きしめた
審神者『乱ちゃんは強くて優しい自慢の刀だね。これからもよろしくね。これ、乱ちゃんの分の飾り紐。出陣する時は必ず着けてね』
乱「わー可愛い!出陣の時だけじゃなくて今すぐ着けたい!ねぇねぇ主さん、三つ編みして」
心の闇は消えることはない
けれどもその闇を、明るく照らすことは出来る
本丸のみんながいつでも笑っていられるよう願う審神者だった