第7章 二人の山姥切
審神者『!!!どうし「駄目です!主!危険です!」
青年に駆け寄ろうとした審神者を、ちょうど玄関にいた大般若が慌てて止めた
審神者『離して、にゃーさん!血だらけじゃない!早く手当しなきゃ』
大般若「駄目です!敵かもしれません!あっ、主!」
審神者は一瞬の隙をついて大般若の腕をする抜けると青年に駆け寄ってしまった
審神者『・・・なんで・・・なんでこんなに血だらけなのよ・・・なんでこんなに穢れを負ってるのよ・・・なんで・・・』
抱き起こした血だらけの青年の頬をそっと撫でた
審神者『おかえりなさい・・・長義・・・』
山姥切「長義、だと・・・」
審神者を追いかけてきた山姥切は審神者が抱き締める青年の顔を凝視していた
そこにいたのは確かに山姥切の本歌、山姥切長義だった
燭台切「なんで長義くんが・・・」
石切丸「主の結界を潜れたってことは敵ではないようだけど、これは・・・いけないね」
太郎「ええ、この血は時間遡行軍のものではありません。人間、審神者のものですね」
大般若「審神者?じゃあ彼は審神者を切ったってことなのですか?」
乱「あるじさん、離れて!審神者の血の穢れには触れちゃ駄目だよ!」
突然の来訪者に驚く者、血の穢れを心配する者
玄関先は騒然としていた
審神者『私は大丈夫。けど、みんなは近づかないでね』
薬研「けど大将!」
審神者『訳は後で話すわ。長義の穢れは私が清めるから玖琅・蒼・白玖・緋は結界を強化して、穢れで結界が弱まってるわ』
指示を出しながら長義の服を脱がせ怪我の有無を確かめた