第26章 帰還
「おぬし、懐妊しとる可能性があるようじゃな」
「ーぅぐっ!?」
変な場所に入って、
盛大に喉に餅を
詰まらせた。
ーーしぬ!
ごっくんと喉を餅が無事通過する。
「あ、あぶな…危な…」
のどが痛い。カカシにペットボトルの
茶をもらって一気に飲んだ。
餅が詰まって死にそうになった。
なんと恐ろしい、じい様だ。
動揺してさらに咳き込んだ。
待って。なんで3代目が知ってんだ。
カカシに瞬時に
視線を送った。
「当たり前でしょ。喋ったよ。言わなきゃダメでしょ」
なんて普通に言うのだ。
いや、そうだけど。
早いよ行動が。
ひとり立たせる
3代目を私は見上げた。
「猿飛さま、あの、……まだ初期の段階でして、検査出来る時期でもなく、つまり、……」
子作り行為しか、してません。
なんて最後まで言えない。
超小っ恥ずかしい。
たちまち顔が熱くなる。下を向いた。
あー………恥ずかしい。
隠れる穴が
欲しくなった。
「先ほどまで、カカシと話し合っておったのじゃが……、サスケのいるクラスに、専門知識を得た忍を教師として任命させ、授業を習わそうと思っておるのじゃ」
3代目が、私の部屋からパイプ椅子を持ってきた。それに腰掛けると話を始めた。
逸材の多い現在のクラスを、通常クラスから、特別クラスに変更すると言うのだ。
さらに下忍になった際には、上忍の中でも、特に優れた忍を指導者として、就かせると言う。
カカシがそうだった。
4代目ミナト先生に教わったように。
「若いうちから専門知識も身につければ、長い目で見れば、力はさらに伸びるじゃろう」
3代目は力説される。素晴らしい提案だが、責任重要な副担任的な役割を、だれが果たすのだろうか。超大変だぞ。
「え、っと、だれがするんですか?」
と私がいぶかしげに聞いた。
まさか……
カカシだろうか?
いろいろ選択肢を頭に描いていれば、
3代目は口を開いた。