第26章 帰還
「死ぬかと思った……」
鬼のストレッチがやっと終わった。いま、私は休憩中だ。午後もやるらしい。
ひぃ…!
どうも身体じゅうがカチコチになってる。後ろに両腕を回し、両方の指を交差させて、腕をあげて前屈みになって肩甲骨を伸ばした。
これはまだ余裕。肩こりはない。
脚はどうも苦手だ。
「相変わらず、あなた身体が硬いわね」
柔らかな身体つきの紅が開脚する。痛そうじゃない。マットにべったりと前屈みして身体をつける。新体操選手みたいだ。羨ましい身体つきだ。
「だって……。ずっと寝てたから身体を動かしてないだけで、普段はもうちょっと頑張れるよ」
私のむなしい言い訳の
口が悲しくとがる。
普段からストレッチが必要。重々承知している。また家に帰ってもやらなきゃ。
「花奏、そういや男の子の護衛やり始めたって聞いたけど、本当なの?」
紅が
ストレッチをしながら聞いてきた。長い綺麗な髪は一つにまとめる。うなじが綺麗。
「うん、サスケくんのね。また退院したら始めるつもりだよ。紅は3代目に聞いたの?」
私は脚を広げてアキレス腱を伸ばした。私も長い茶髪を一つにくくりお団子頭をした。午後はストレッチと軽い筋トレが入る。
紅はあぐらをかいて
前屈みになった。
「ええ。3代目がね、今後花奏の体調が悪いとき、サポートしてやれって言ってたわよ。だから私、クラスのメンバー表見たけど、まあ、凄い名家ばかりじゃない」
「そうなんだよね。奈良家とか日向家とかいるんだよ?凄いんだよ」
本当はナルト君の名前を出したかった。いま、ナルト君の秘密を知らない暗部の仲間が増えてきている。だから私はいま話さなかった。