第26章 帰還
「今日も来てよ」
カカシの体が背後から密着する。誘うみたいに身体を重ねた。腕は後ろから膨らみにむかう。うなじや耳もとに甘い唇を合わせた。
「意味……わかるな」
興奮する色情を隠さない。背中から欲情してることを教えてくるのだ。無遠慮にパジャマのなかに侵入させた。
「ねえ、家早く帰りたいね。花奏の可愛い啼き声が聞きたいんだよな」
慣れた手つきでカカシが、背中でブラを外してしまう。指間をひろげて、緩まる膨らみを揉むのだ。興奮する声が出ていた。
「ん……カカシ、……ダ、ダメだよ」
カカシの片方は固くなる突起をつまんで、もう一方の手は下半身を目指した。
「ん……ぁんっ…カカシ」
感じてしまう自分が憎らしい。反応してしまう。下部に到着前にカカシの腕を掴んだ。
「あの、帰ってから…しよ?ね?」
私は掛時計をちらりと見上げた。朝の6時半過ぎ。回診は7時から始まる。まずい。急いで戻らないと。バレたら強制退去もあり得る。
「カカシ、明日しよ?」
「……花奏はしたくないわけ?」
そんな悲しそうに言うのはズルい。
いじわる。いけずだ。
「だって…バレちゃうし…声出せないし…」
小声だ。恥ずかしい。
家で乱れたいと
言ってるようなものだ。
たまらずに
赤面してしまう。
カカシは耳まで赤い私のうなじを
感じるように舐めた。
「本当はな、今すぐ喰べたいの。ま、イヤだって言うなら、家に帰ってから大変なことになるけど、それでもいいんだな」
カカシがきっぱりと言うのだ。
すぐに私は振りかえった。
目をむいて。
「た、大変なこと⁈」
「うん」
普通に返事が戻ってきた。
興奮したカカシの目がかち合う。
「…………いっかい……だけね?」
「ああ」
途端にカカシの顔が明るく変わる。
嬉しそうにぎゅっと引っつく。
「待ってるな」
上機嫌に変わると
私の腰を引き寄せて
ふわりと唇を重ねた。