第26章 帰還
「あ、そういえばカカシ、パックンとか、忍犬のみんなは大丈夫だったの?」
テンゾウは全員無事だと話した。でも私は詳細を知らない。パックンは前脚を怪我していたし、意識がなかった。
「ん?大丈夫だよ。昨日テンゾウに見舞いに行ってもらったからな。ちょうどおやつの時間でな、高級ビーフジャーキーをたらふく食ってたらしいよ」
カカシは面白そうに笑った。たぶん心配だったんだろうな。8忍犬みんな大切で、カカシの昔からの友達だ。
木ノ葉病院の隣には別の病棟がある。そこでは口寄せの術で契約した動物たちが入院出来る。
任務や戦闘中に手傷を負った場合、そこで専門の治療受ける。忍犬8頭はのんびり病院で休養しているようだ。
「良かったね。なんともなくて」
私が言うと「まあね」と
カカシの私を繋ぐ指が少し強まった。
「花奏、……あのな。落ち着いたらでいいんだけど、家さ引っ越さないか?」
カカシが不意に真面目な顔で聞いてきた。
私はキョトンとしてる。