第23章 戦闘と平和の狭間
「ちょいちょい!タンマタンマ!!はいはい、授業始まるし、行こう行こう!」
2人の間に割って入った。両手で身体を離した。舌打ちが炸裂する。やめてくれ、危ない。このクラス血の気が多い。
「さあさあ行こう行こうーー」
とりあえず
シカマルの腕を引っ張る。
「ったく、アイツは冗談が通じねーのか」
「あは、あははは。あ…、あとで言っとくね。ごめんねシカマル。先行ってて?」とシカマルの背中を押した。
「わーったよ、じゃーな」とシカマルは先に教室にむかった。背後に黒いオーラが当たる。こわい。
このイヤーな空気を何度か味わった記憶がある。カカシとオビトはすぐにケンカだ。ガイとだってたまにあった。アスマも。
男の子は喧嘩っ早い。しかも口が悪い。
いつの時代も、それは変わらないようだ。「ぶっ飛ばす」なんて超汚い言葉だ。もっと綺麗な言葉を使ってもらいたい。例えば…。パンチするぞ。とか?なんだろうか。
「…ちっ」と背中から舌打ちの音。ああ…ダメだよ。サスケくん。
「行こうよ、ほらサスケくん」わたしは出来るだけ笑顔で誘った。手を出して。
「……ああ」
…素通り。ダメだ。
超絶に怒っていた。