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【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第22章 葬儀と日常生活へ


距離を見ている。
どう投げれば、調整できるか、
カカシは知っている。



もう一度投げた。
次は左側に外れた。

「もういいだろ、当たらねーよ、そんな場所から」

サスケ君はそう言うと、
諦めムードが漂った。


でも


ちがう。


確認はすでに済んでいる。


「やってみなきゃ、わからないでしょ?じゃあ、これで最後にするわ」

このフレーズは
確信犯だ。

カカシは真剣な顔つきで投げた。
綺麗な半円のカーブを辿った手裏剣は、ど真ん中に、ぶち抜いた。

「……うわ、本当に当てやがった…すげーな、暗部って……」



カカシは驚く生徒の目を背中に感じても、気にせずに、投げたクナイや手裏剣を抜いた。


たぶん違うことを
考えているのだろう。

相手は1発で決めたのだから。




「……化けもんか、あいつは……」


顔をしかめて、奥歯を噛んだ。




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