第21章 お家と飲み会
家に帰り、扉の鍵を右回りに閉めると、私のうなじにキスが落ちた。いま玄関で、まだ靴も脱いでない。カカシの舌が首すじへゆっくり流れ落ちる。
「んん…!ちょっ…と」
喰われそうなほど、
濃厚な愛撫が背中から与えられる。
身体が密着する。カカシの両手は上着の中へ、背後から許可なく侵入する。双方の膨らみを、ワイヤー入りのブラジャーの上から、官能的に触った。
「花奏…ごめんなガッついてばっかで……、でも、感情が抑えられないんだよ」
甘い香りと酒の匂いが深くなる。
同時に、猫みたいに身体をすり寄せるカカシ。
「今日は止めとこうと思ったんだけどさ、やっぱ無理だね。止めれない」
そのまま押し倒される。
カカシに腰を支えられながら、
お尻が廊下の床についた。
大きな身体が覆った。
長い手がハイヒールを無言で玄関口に放り落とす。カツンカツンと、靴が床に当たる音。
「なによ、この服。すぐに脱げるじゃない。エッチな服だね」
カカシが黒いスカートをめくる。黒タイツに手が伸びる。指がタイツに絡まる。手が早い。
困ったのは私だ。
さっきまでカカシは普通だったのに。
鍵が閉まると、スイッチが入っていた。
「カカシ……ん、ん、ダメだよ、ここ廊下だよ」
ブラジャーを外して
緩まった胸を直に揉まれた。
キスをしながら。
「待てない」
「カカシ……もう、」
冷たい玄関の廊下に背中が当たる。私はジャンパーすら脱いでないカカシの胸板を押した。
「明日の朝、しよう?ね?」
「……明日は、ぜったいヤダ。今日がいい」
口布をすでに外したカカシの唇が尖る。
頬は赤々と染まる。酒とカカシの匂いが混ざる。
「なあ、……いまね、すごく興奮してるんだよ」
甘ったるい瞳が私を見つめる。
絡まる脚。内腿に硬い塊が当たった。
「花奏を愛したいんだよ。やらせてよ、頼むから、いますぐ」
「……カ、カカシ…」
私の身体が震える。間近で喋られて、身体に手が回る。銀髪から垣間見れる瞳は情欲的だ。