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【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第21章 お家と飲み会


熱い鉄板に銀のトングを使い、別注の特上カルビを焼いた。ジュウジュウ焼ける霜降り肉。脂と赤身が光り輝く。


この席…最高である。
食べ放題のメニューにはない別注を
気にせずに頼んだ。


「自来也さま、いやー、ありがとうございます」

「食え食え。滅多に食えんぞ」

「はい!」

なんと羽振りが良い自来也さまだろうか。素晴らしい。

赤みが茶色く焼けて旨そうな香りが上がる。煙が上がる。
焼肉のタレ。塩。塩ダレ。


さっきは焼肉のタレで食べたから、次は塩でつけて食べた。



「ああ…生きてて良かった…」

涙が出そう。感動する。


「大袈裟でしょ」とぼそり。
カカシは生中を口に含んだ。

なによ。
カカシだって散々食べてるくせに。
無視して焼けた肩ロースの肉を食べた。
途端に満面の笑みが溢れ落ちる。



「あー最高…美味しい…。あ、カカシ、コレ焼けたからあげる」

私は焼けたカルビの肉を
カカシのお皿に渡した。

「ああ、ありがと。そんなに好きなら、オレもまた連れて来てあげるよ」

「え、本当に?ありがとうー好きー」

私は破顔してしまう。

ロース、サラミ、希少部位のホルモン、レバー……まだまだある。最高ー。


こんもりの白ごはんを食べた。
白米が美味しい。キラキラ一粒一粒が光ってる。焼肉屋で食べる白飯はなぜ美味なのだろう。不思議だ。


「花奏、あんまりガッつくでない。急いで食べれば喉に詰まるぞ」

猿飛ヒルゼン様が熱燗を口に含ませて、そう言った。全然食が進んでいない。


「…え、っと……、猿飛さま、食べないんですか? カカシとこのままでは全部食べちゃいますよ?」

自来也さまも食べるが、私達の食べる量と雲泥の差だ。猿飛さま用にトングで次の生肉を焼いた。


私は良い頃合いに焼けたホルモンを、塩ダレにつけてたべた。美容に良いらしい。

口の中でトロける。超旨い。美味。
堪能していれば、ようやく返事が戻った。



「ふむ…食欲は、なくてな」

三代目が気を落とされたように見えた。最近事件が続き、疲労が溜まっておられるのかもしれない。


一瞥したのは、
となりで座る自来也さまだった。



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