第21章 お家と飲み会
カカシの……バカ。
「花奏、なに怒ってんのよ」
お風呂に上がって、先にベッドに潜ったけれど、壁側に寄って、カカシに背を向けた。
部屋着も用意してくれてたカカシに感謝するが、それとこれは話が別だ。
「お、おお、怒らいでか!」
背中を向けたまま、強く言った。
しまった。思わず自分の昔の村の表現が出た。怒らないでどうする。怒るに決まってるでしょう、という意味で。
カカシがひどい。自分が満足するまで、解放してくれなかったのだ。ベッドで二回もしたのに。
「風呂場でセックスするの、オレ好きかも。すぐ洗えるから良いね」
身体が怠くてプンスカしてるのに、全然気にしないで、部屋着に着替えたカカシは布団をめくて入ってくる。
く、くそう…。
「いま、4時か…。2時間は寝れるな。寝よ」
ぎゅっと、
背中からカカシは私を抱きしめた。
「気持ちいい…あー…寝れる」
手はちゃっかり伸びる。インナーをめくってブラジャー外して生で触る。なんて手慣れてるのだろう。むにむに。揉まれる私。もう抵抗する気力が残ってない。
「カカシ…おやすみ。さすがに疲れたよね?身体動かなくなっちゃうよ?だから、ね?ゆっくりしようね?」
って必死に言っても、
揉んでるし。
私の方が、ふわふわ…してる。眠いや。
背中から伝わるカカシの体温が
あたたかくて気持ちいい。
ゆっくり目をつむった。
長い腕が頭に当たる。
腕まくらしてくれてるカカシ。
「おやすみ。無理させてごめんな。花奏に触れたくて仕方なかったんだよ」
耳元で優しい声が聞こえた。
「心配しなくても、寝たら元気になるから。だから安心しなよ」
「そうなんだ。…よ、かったね」
適当に返事して
深く眠りについた。
カカシの言葉の意味を、
私は1時間後にわかる。
目を覚まして、「あんまり寝過ぎたら夜寝れないよ」と、カカシを起こしたときに分かった。
眠たそうに身体を重ねられて
甘いキスが落ちるのだ。
「寝たら元気出た」
と、私の身体に乗ったカカシが
妖麗に笑う。
やっと、意味がわかった。